2026.08.21

コラム

【現場インタビュー】激闘の「土用の丑の日」を越えて──藤う那 博多×天神が語る、新たな挑戦の手応えと見えてきた次の道筋

うなぎ屋にとって、1年で最も熱く、最も過酷な1日とも言える「土用の丑の日」。
「藤う那」にとっても、まさに総力戦となる一大イベントです。

今年の丑の日は、博多店・天神店ともに過去最高レベルの賑わいを見せ、大盛況のうちに幕を閉じました。しかし、その華やかな売上や実績の裏には、現場でしか分からないプレッシャー、新たな挑戦に伴うトラブル、そしてリーダーたちの葛藤と奮闘がありました。

今回は、現場の最前線で指揮を執った藤う那 博多・金崎料理長と、藤う那 天神・古本店長の2人にインタビューを実施。当日のリアルな舞台裏から、見えてきた課題、そして来年に向けた熱い決意までを語り合ってもらいました。

お客様満足度を高める「御膳スタイル」と「海鮮」への挑戦

── まずは土用の丑の日、お疲れ様でした!今年の新たな取り組みや手応えについて教えてください。


金崎(博多):
「今年は初の試みとして、定番のうな重だけでなく『御膳スタイル』でのご提供にチャレンジしました。繁忙期であっても、彩り豊かな小鉢などを添えてより贅沢にうなぎを味わっていただき、お食事の時間そのものを楽しんでいただきたいという想いからのスタートでした。」

古本(天神):
「天神でも同じく御膳に踏み切りました。今年は事前のご予約状況を見ながら『お客様に喜んでいただける新しい挑戦を形にしていこう』とスタッフ一丸となって準備を進めました。」

金崎(博多):
「博多ではさらに、うなぎに加えて『イカ』をはじめとする新鮮な海鮮メニューもご用意しました。うなぎと一緒に刺身や海鮮を楽しまれるお客様が非常に多く、想像以上のご好評をいただきました。」

古本(天神):
「結果として、博多・天神ともに前年を大きく上回るご予約・ご来店をいただき、終日たくさんの笑顔に出会うことができました。『丑の日には藤う那に行こう』と選んでくださるお客様が着実に増えていることを実感でき、大きな手応えを感じています。」

ピーク時のおもてなしから得た、次なるクオリティアップへの気づき

── 大盛況となった現場だからこそ見えてきた、次の工夫や学びはありましたか?


金崎(博多):
「御膳スタイルは品数が増える分、事前の動線確保など綿密に準備して臨みました。想定を上回るたくさんのご注文をいただく中で、焼き場と盛り付けの連携スピードをさらに高めるための伝票管理や、ピーク時のフォロー体制について、よりスムーズにするための改善点が明確になりましたね。」

古本(天神):
「接客面でも大きな気づきがありました。例えば、ひつまぶしのお茶出汁は一番美味しい温かい状態でお召し上がりいただくため『お声掛けいただいたタイミングでお持ちする』形をとっていたのですが、初めてご来店された方や海外からのお客様にもそのこだわりがより分かりやすく伝わるよう、お席でのご案内やお声掛けのタイミングを一段と磨き上げる余地があると感じました。」

金崎(博多):
「厨房では職人がひたすら焼きに集中し、極上のうなぎを焼き上げます。だからこそ、周りを支えるチーム全員が同じ目線で連携し合える体制を整えることが、結果としてお客様をお待たせしない最高のおもてなしに繋がると再認識しました。」

チーム力をさらに高める──「準備の早期化」と「全員主役の店づくり」

── 今回の学びを通じて、これからの組織づくりで大切にしたいポイントは何でしょうか。


古本(天神):
「一番のポイントは『事前のチームビルディングと準備の早期スタート』です。仕込みのストックやテイクアウト用の資材準備などを数ヶ月前から計画的に進めることで、ピーク時にもより心に余裕を持っておもてなしに専念できる環境が作れます。他店舗からの応援スタッフも含め、全員がひとつのチームとして気持ちよく動ける空気感を大切にしたいです。」

金崎(博多):
「技術やオペレーションの共有も同じですね。早い段階からスタッフ一人ひとりの育成を計画的に進めることで、全員が『自分たちの手で最高の丑の日を届けるんだ』という誇りを持って臨めるようになります。個々の力を掛け合わせることで、お店全体のクオリティはまだまだ引き上げられます。」

さらなる高みへ──来年の丑の日、そして日々の営業に向けて

── 最後に、今後の意気込みを聞かせてください!


金崎(博多):
「今年、御膳や海鮮の提供をしっかりお届けできたことで、チームとして一段高い基準を経験できました。今回の学びを日々の営業にも活かしながら、来年はさらに余裕を持った万全の体制を整え、職人技が光る最高のうなぎをお届けします!」

古本(天神):
「たくさんの温かいお声をいただいたからこそ、もっと良い店にできるヒントをたくさん掴めました。お客様への細やかなおもてなしを徹底し、スタッフ全員が誇りを持って輝けるチームを作っていきます。博多・天神ともに、これからもお客様に選ばれ続ける店を目指して進化していきます!」


多くのお客様の笑顔と、現場の熱い挑戦に支えられた今年の土用の丑の日。
得られた学びを次の成長へと繋げ、藤う那はこれからもお客様に最高の食体験をお届けしてまいります!