長崎県の北部に位置し、玄界灘のエメラルドグリーンの海と豊かな大地に恵まれた島、壱岐。豊かな水産資源や極上の壱岐牛、野菜、そして約500年の歴史を誇る麦焼酎など、日本有数の「食の宝庫」として知られています。
2026年7月27日、ツマミナグループの水産加工会社である「若宮水産」は、壱岐市と「エンゲージメントパートナー協定」を締結いたしました。
調印式には壱岐市の篠原一生市長と、ツマミナ副社長であり若宮水産の取締役を務める大和正統が出席。
篠原市長からは「壱岐の最大の魅力の一つは食。産品に新しい付加価値を付け、一緒にブランド化を進めていけることに大いに期待している」との温かいお言葉をいただき、大和副社長も「壱岐産品の島内外での価値づくりに、責任を持って関わっていく」と力強く応えました。
福岡を中心に全国で約30店舗の飲食店を展開してきたツマミナが、なぜ壱岐の水産加工会社を迎え、自治体とパートナーシップを結んで未来へ挑むのか。その背景と想いをお届けします。
【第1回】若宮水産×壱岐市「エンゲージメントパートナー協定」締結!ツマミナが壱岐の未来と関わる理由
食の「川上」から「川下」を一気通貫でつなぐ新しいモデル
これまでツマミナは、店舗という「食の現場」でお客様に料理と感動を届けることに全力を注いできました。しかし、一次産業の現場に目を向けると、素晴らしい素材や職人の技がありながらも、担い手不足や人口減少、都市部への販路開拓の難しさといった、地方特有の深刻な課題が存在しています。
地方の素晴らしい素材を「ただ仕入れてお店で提供する」だけでは、一時的な消費に過ぎず、地域の持続的な発展にはつながりません。
そこでツマミナは、2025年7月に壱岐の水産加工会社「若宮水産」をグループへ迎えました。
若宮水産が長年培ってきた確かな水産加工技術や目利き、地元の漁師さんや農家さんとの深い信頼関係に、ツマミナが持つ「商品企画力」「デザイン・編集力」「都市部の顧客接点」を掛け合わせる。
つまり、素材の生産・加工という「川上」から、店舗での提供・物販という「川下」までを一気通貫でつなぎ、壱岐の産品に適正な付加価値を与えて都市部や世界へ届けていく。それが、私たちが壱岐市とともに挑戦する「新しい地域共創のカタチ」です。
島内外から届いた温かい歓迎と期待の声
今回の協定締結は地元メディアでも大きく報じられ、島内外から非常に多くの反響をいただきました。
「外から来た企業が一時的にブームを作るのではなく、地元の水産会社と一緒に腰を据えて取り組んでくれるのが心強い」
「壱岐の魚や農産物が、福岡や全国でどんな風に生まれ変わるのか楽しみ」
島内の生産者様やお取引先様、地元住民の方々からこうした温かい激励の声をいただき、単なる企業連携を超えた「壱岐の未来を共に創る仲間」として迎え入れていただけたことを実感しています。
都市部の目線だけでは届かない、現場へのリスペクト
地域との対話を重ねる中で、私たちが改めて痛感したことがあります。それは「都市部の流行や都合を一方的に持ち込んでも、本当の価値は生まれない」ということです。
壱岐には、何世代にもわたって自然と共生しながら守られてきた文化や、生産者の方々がプライドを持って磨いてきた技術があります。自分たちが外から来たからといって机上の空論で企画を押し通すのではなく、島の風土や歴史、現場で汗を流す人々の想いに徹底的に耳を傾け、リスペクトを払うこと。
「地域の価値を一緒に見つけ出し、磨き上げて外へ伝える」という謙虚で真摯なスタンスこそが、共創を成功させる唯一の道であると学びました。
協定から12日後、舞台は芦辺港の「リアルな拠点」へ
今回の協定は、書類上の手続きで終わるものではありません。締結からわずか12日後の8月8日、私たちは壱岐の玄関口である芦辺港のすぐそばに、複合拠点「壱岐島 いったん商店」をオープンいたしました。
若宮水産が持っていた拠点を全面リニューアルし、壱岐の全7蔵の麦焼酎が味わえる飲み比べスタンドや名物クラフトタコス、島の逸品を集めたセレクトショップを展開しています。
協定で誓った「壱岐産品の付加価値化と情報発信」をリアルな場として体現するこの場所から、いよいよ私たちの実践が始まります。
次回は、「壱岐島 いったん商店」オープン前夜の舞台裏と、私たちが届ける“旅の句読点”についてお届けします。ぜひご覧ください!
